2015年08月14日

原彬久 『国際政治分析』

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何事も、基本的な理論をしっかり飲み込んでから、事に臨むと物事がわかりやすくなるということは往々にしてあるものだ。右斜め上 

 例えば、古典を読んでいくに際して、最初に助動詞をしっかり頭に叩き込んでいかないと、古典とは理解できないものだ。

古典には、29個の助動詞があるが、その29個の「職能(受身とか可能とか自発など)」と「活用形」、「接続するときの動詞の活用形」を全部頭に叩き込んでから読み進めると、理解がたやすくなるのだ。あと、敬語も同様である。
 
このような、古典における助動詞や敬語のように、国際政治において、読むに際して理解が易くなる必要な基礎的な知識を与えてくれるのが、この本ではないかと思ったのである。

 この本の著者である原彬久氏は、

 第一部において、国際政治にアプローチするに際し理解にするに必要な柱の理論としてE.・H・カーの学説を引き合いに出している。 

 E・H・カーによれば

 「知的に正しい行動が、首尾よい行動を導くという論理的に案出されたユートピア二ズムは、合理主義は願望だけに支えられた一個のロマンチシズムに陥りがちである。

 科学へ向かいつつ論理を観察していくロマンチシズムは存在そのものを容認に心を奪われがちである。

であるからこそ、ユートピア二ズムとリアリズムの整合が必要である。 」

 と説いたのである。

 なるほど、国際連盟はユートピア二ズムでしかなかった。猫

 ユートピア的な議論にしか支えられなかったからこそ、日本の暴走を止められなかったし、第二次大戦を引き起こしてしまったのだと言える。

 
事実を見るという態度が欠けていたのである。

 その反省に基づいて案出されたのが国際連合であるといえる。

 この段階にきて、ユートピア二ズムとリアリズムが整合され、秩序正しい組織ができたのである。わーい(嬉しい顔)

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 このように、基本的な枠組み的な知識を頭に入れてから、「国際政治」と言うものを学んでいったほうが理解に助かるという

 ことが、この本を読んでわかったのである。

 この著者独自の説はないが、かといって不必要に捨て去るべき本ではない。

 私が、この本を初めて読んでから実に12年以上が経っているが、それでも捨てずに読み続けているのは、ひとえに重要で基本的な視点が満載されているからである。るんるん

 もとより、そんなに他の人より卓越した説など、そうそう出るものでもないし、自分自身そういうものをもっているわけでもないので、そういうものをめったに期待しないたちなのである。

 しかし、人の本からの引用ばかりの本はちょっと読みたくないし、そういう本であったら、すぐに私は売ってしまうだろう。

 この本の著者の分析枠組によって非常に「国際政治」が理解しやすいものになったことをここで告白しておきたい。

 「国際政治学」を志す人は、一度は読んでおいたほうがいいだろうと思います!
   





紀伊国屋


posted by ロックさん at 16:39| Comment(0) | 国際関係論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする