2014年11月03日

邱永漢 『アジアの勃興』

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この本を読んで、私が大学生時代に、いろんな本をむさぼり読んでいくうちに、日本経済の強さを認識できたことを初めて知った時のことを思い出し、懐かしくなりました。揺れるハート

それまで、日本のマスコミでは、日本の欠点や良くないばかりを報道するばかりなので、私は日本の経済は非常に脆弱である、という誤解しかなかったのです。ふらふら

しかし、いろんな社会科学系の本を読んでいくうちに、日本は世界に冠たる経済大国であり、そのレベルは世界で2位である(今はこれから下がる)ということを知って驚いたものです。がく〜(落胆した顔)

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マスコミの常として、良い点はなかなか言わないのです。

そのことによって注意心を呼び起こし、関心を惹くのが狙いであるということものちに知りました。

日本がなぜ、明治維新から短期間で列強の仲間入りが出来たか?戦後からの経済復興でなぜ短期間で経済大国になることができたか?

この詳論について書いていくときりがありませんが、その下地が近世以前から出来ていた、ということですね。

中でも重要なのは、日本人の仕事に対する気質が、経済大国にのし上がるために大きく寄与したということです。わーい(嬉しい顔)

日本人は非常に勤勉であり、土日も返上して仕事をする。

日本人は顧客の立場にたって相手がどのようなものがあったら喜ばれるか、どんなことをされたら嬉しいかを常に考えて仕事の質を改良する。
わーい(嬉しい顔)

そんな気質がいい物をより安く作り、販売する。

それが日本国内でのみならず多くの海外でも顧客の心をつかみ、製品が売れ世界中の市場を席巻するまでになった、ということを知って自分の国に対して誇りに思えた瞬間でありました。揺れるハート

初めは、日本はアメリカから綿花を輸入し、それをナイロンかテフロンに加工して再輸出して国の資産として蓄えました。

それから日本は、先進国に先にあった製品を真似し、それをその先進国以上の品質に改善にして輸出して世界を席巻したのでした。

70年代から80年代にかけては、キャノンニコン、ペンタックスのカメラを世界中の人が肩にかけ、ソニーパナソニックのビデオカメラのみならず多くの日本の会社の自動車、テレビ、コンピュータを広めたのです。右斜め上

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そんな技術力のゆえに、貿易で負け、アメリカのビッグ3が経営危機になったのです。

こういった日本の技術力のみならず、社会の改善能力の強さも見逃せません。

73年11月OPECが石油生産の25%減産を発表しました。

その時に、1バレル2ドルであった石油が12ドルに跳ね上がり、物価も31%も高騰し賃上げを余儀なくされました。

しかし、その際に日本の企業の多くがとった行為は、機械をオートメーション化し人件費を削減し、さらに高品質で安価な製品を作り、そして輸出しました。(たとえば低燃費車などです)

こういった逆境を更に自分の体質を強化することに日本は成功したのです。手(チョキ)

私は、こういった日本経済について書いた詳論を読んで、日本国民は自国をもっと誇りに思うべきである、と思いました。

かたや、アメリカはそういった顧客の立場にたった製品の開発に取り組むことなく、自社の立場しか考えない製品作りしかしてこなかったがために、日本の製品に品質で負け、貿易赤字を出し続け、今もそれは依然として続いています。バッド(下向き矢印)

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アメリカは、自分の無能ぶりを棚に上げ、日本の侵略を声高に叫ぶ事しかしてこなかったのです。


乗用車にしても大型の車が多く、しかも燃費が悪くすぐに故障するという例が多数あり、私の経験でも、アメリカ製の某社のノートパソコンを買って使ってましたが、電源を入れてみるも、正常に作動するまでに30分以上かかり、作動するようになっても時折カーソルがあるときある地点で止まってしまったりする例がありました。

私はデイトレードはしませんが、このパソコンでデイトレードをしたらもう大変だな、大損するだろうなと思い、冷汗が出ました(笑)。ふらふら

しかし、今はそのパソコンを使用せず、台湾の某社のパソコンを使うようにしたら、そんなことは一切なく、電源を入れたと同時に正常作動をしてくれています。

このような例は、他のアメリカの製品に関する著作物を読んでいけば、枚挙にいとまがないのです。

たとえば、車のみならず、鉄鋼、造船、半導体などあらゆるものでも同様です。

貿易赤字をなくすためには、日本中国などの貿易大国に抗する製品を開発していかなければいけないことは明白です。


しかしアメリカはそんなことはせず、自国で物を作るよりも輸入した方が安いとばかり、生産を止めてしまい、ひたすら輸入に頼っています。
失恋

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それに業務に関する教育がいきとどいていないせいか、モラルのハザードが起きているせいか、アメリカの製品は不良品が多いのです。
ふらふら

パーツの不良率は2%もの高率なのです。

ということは、車でいったら5台に1台が必ず故障するということです。


かたや日本のパーツの不良率は100万分の1であるそうです。

これでは故障するのが難しいくらいですね。

こんな明白な製品の差が出てしまっては、貿易で負けてしまうのは明白です。

こういった理由のせいで、アメリカは年に1500から1800億ドルもの貿易赤字を出し続けています。

しかし、その状態を改善しようとすれば、非常に長い期間と手間暇がかかります。

禁止的高関税率を輸入品に課す、輸入品の数量規制のような保護貿易をしても付け焼刃的な効果しかないのは明白です。

そこで、アメリカでの現地生産にソニーホンダは踏み切ったのです。

それによって貿易のインバランスの改善、景気振興、雇用促進という効果があったのです。

それでは、アメリカに今できることといえば、日本が作れない付加価値のあるものを作るか、ものすごい安い製品を日本に売るしかない。


しかし、アメリカがこれまでにしてきたことといえば、日本に金を貢がせてきたことです。

郵政を民営化させ、それを非常に廉価でアメリカに買わせ、また緊縮財政をして日本の銀行の株価をとことんまで落とし、それをまたアメリカに廉価で買わせる。
失恋

その郵政や銀行のお金でアメリカの国債を買うことに振り向けられているのです。
失恋

郵政民営化で日本の資産が1300兆円もアメリカに貢いだことになるというのです!
失恋

それに役買ったのが小泉純一郎竹中平蔵なのです。

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絶対に許してはならない売国奴なのです!
ちっ(怒った顔)

そのことについて、日本のメディアは一切報道していないのです。

日本がアメリカの属国であるという所以です。

このことを日本の国民は知って勉強すべきであると思います。


そのことを強く認識しましょう!

また2003年にアメリカがイラクに戦争を仕掛けたのは、「ビンラディンをイラクが匿っているからだ」ということにしていますが、それは一切嘘で、本当は「イラクが石油の決済をユーロ決済にした」からです。

ドルの需要が減ってしまえばアメリカは困り、ドルが暴落してしまうので、それを阻止するためにイラクを攻撃し、占領したのです。失恋

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そしてアメリカは罪もないフセイン大統領を殺害し、石油決済をユーロからドルに引き戻したのです。

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ビンラディンはアメリカの敵ではなくグルであったのです。

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イラクを責める口実を捏造するのがビンラディンの役目であったのです。

もとよりアメリカの貿易センタービルがビンラディンの仕業で倒壊したといいますが、飛行機が衝突したくらいで、ビルが倒壊することは絶対にありえないことなのです。


このように、アメリカは貿易赤字の額がものすごい大きいのみならず、為政者たちや企業のトップたちが自分の懐を肥やすことしか考えなくなってしまったがために、財政赤字の額もものすごい額なのです。

もういつ暴落してもおかしくない状態なのです。

日本がアメリカに貸しているアメリカへの国債を引き上げたらアメリカドルは間違いなく暴落してしまうのです。

そのことを日本の為政者たちは声高にアメリカに突き付けていいはずですが、どうもそうはいかず弱腰になってアメリカを延命させることしか考えていないです。


フランス中国ロシアのように独自路線を貫いている国とは大違いです。

もっと毅然としていていいはずです。

このようにもうアメリカの世紀はとっくに終わっているはずです。

それのみか、今や中国韓国、台湾などの新興国の勢いが熱いです。

少なくともアメリカよりは明るいはずです。

その熱さの詳細については、まだ結論が出ていませんし、私自身その詳細を調べて研究し、その内容を結び合わせていないので、「これからは○○(国名)の世紀だ!」みたいなことは言えません。

経済発展というものは、その国の風土、気候、国民性、歴史その他もろもろのものが起因して是非を問うものです。

ですから非常に奥の深いものであるからして、うわべの数字だけで断定はできないものです。

しかし未来が明るいことは確かです。


アメリカのようにもの作りを止め、為政者たちが自らの懐を肥やすことしか考えず、損失を他国(主に日本)に補填させるような国々ではないですから。黒ハート


ですからこれからアジアの勃興を興味深く追っていきたいと思います。

経済学者といわれる人の中には、無味乾燥意味不明な理論だけを書いたり、実際の現場の例示もなく単なる数字だけをつまびらかに提示したりする人がいたりするために、経済学に対して近寄りがたい雰囲気を作ってしまう例も中にはいますが、この著者の著作に関してはそんなことは全くなく、単純明快で説得力があり、ついつい読み進めてしまうのです。わーい(嬉しい顔)

経済学者のみならず、論文の著作家といわれる人は、こういった文を書くようにしていただきたいものです。

他国の内奥を理解するに小難しい理論が必ずしも必要ではないと私は思います。

マスコミが日本の経済的な強さ、そしてアメリカの内情について報道しないために、本当のことが知られないでいる日本国民は多いのではないでしょうか?

しかし、この本を読んで、私は日本について誇りに思えましたし、アメリカの危機について強く認識できました。

そのことについてこの著者に感謝したいと思いました。

●この本はコチラからどうぞ。
  


アジアの勃興―アメリカに諸行無常の鐘が鳴る


その他、参考になるおススメ図書。
  ↓
騙されるニッポン (青春新書インテリジェンス 179)






posted by ロックさん at 11:57| Comment(0) | 日本経済論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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