2015年04月26日

フェルナンブローデル 『歴史入門』

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この本は、フェルナンブローデルの全3巻ある『物質文明、経済、資本主義』の内容のあらすじを全3回にわたり講演したものを本にしたものです。


全3巻のシリーズ本ですが、いずれも数冊分の大きさの本です。手(パー)

フェルナンブローデルはフランス人の歴史家で、コレージュドフランスの教授にもなり、フランセーズの会員にもなった非常に奥の深い見識をもった類いまれなる歴史家だったのです。リゾート


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フェルナンブローデル

それまでの「歴史学」というものは、政治的ないし、軍事的事件を中心にとりあつかったものでしかなく、それをつなぐものとして、経済や文化の状況を描いたものにすぎなかったのです。


政治が歴史の主役であり、「政治史」でしかなかったのです。



しかし、ブローデルが他の歴史家とアプローチで違ったのは、以下の2点です。

1つは、過去の時間をいわば輪切りにして、その切り口の年輪ならぬ層をなした断面を解して点検したのです。


もう1つは、人々の日常生活の層に注目したのです。

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ごくゆっくりとした動きの中に歴史を捉えなおそうとしたのです。

「地理学的時間」「社会的時間」「個人的時間」の3層からなる時間


「物質文明」「市場経済」「資本主義」の3層からなる空間

この2者が1つの全体を構成し、交響曲さながら厚みと深みのある歴史的な空間を作りだしているのです!わーい(嬉しい顔)

政治とは、民衆の不満のはけ口の出す場ですから、その内容についての詳細な研究はやはりされてしかるべきですが、それに対する研究はなされていたにしてもやはり比重が軽かったのです。

その比重をもっと重くしろ、というような単純な議論だけではなく、そのアプローチの仕方が、ブローデルの場合やはり一様ではなったのです。

普通の歴史のアプローチは最初に歴史年表を覚えるのが先にありきで始まっていますが、ブローデルは、ほとんど無視の姿勢を貫いたのです。


特異なことを書けば、やはり学会では注目はされます。

それは古今東西変わらぬ事実でしょう。

しかし、ただ特異というだけでは、一時的に注目されても、すぐに消えてゆくのもまた古今東西変わらぬ現象でしょう。

しかし、捉える視角がブローデルの場合違いますし、それでいて非常に説得的な描写をしているので、ついつい読み進めてしまうのです。


彼の死後でも、いまだに多くの人に読まれているのです。

自分が読んできた本や資料や視覚聴覚で取り入れた情報によってその人によって書かれる文は構成されます。

しかし、自分1人で世の中のすべての情報を取り入れることは不可能ですから、ある人に説得的でも、他の人には説得的でなかったりするのもまた古今東西変わらぬ事実です。

しかも他の歴史家とかなり違う視覚をもったブローデルのような歴史家ならやはり批評の対象になりやすいのです。ふらふら

事実、彼を批判する人もいたようです。

しかし、そのことについてことさら荒立てようとは思いません。

彼も、また私のような彼を支持する人間も、それまでに取り入れられなかった情報については、交流を通して補強すればいいだけの話しですから。手(チョキ)

しかし、私が思ったのは、大学を含む学会では、オリジナリティを求められるのに、どうしてなかなかブローデルのような他の人たちとは違った視覚をもった学者が現れにくいのかな?

ということですね。

やはり、今は情報が多すぎてそれを吸収するのに精一杯になってしまい、それで終わってしまっているのですね。

情報が多ければ多いほど、それを吸収するだけで大変な労力を使い、それで勉強した気になってしまっているのかもしれません。

それはいいとして、彼ブローデルの歴史の描写の仕方は非常にユニークでさえあります。

これまでの歴史家と違って分析の仕方が違いますし、比重のかけ方も違いますから、取り扱った時代が一緒でも、他の歴史家とは描写の内容まで変わってきます。

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それでいて非常な説得力をもって読者に迫ってきますから、つい読み進めてしまいます。

そんな魅力に虜になった人は、彼の『フェリペ2世の時代における地中海と地中海世界』『フランスのアイデンティティ』『地中海』といった代表作も読みたくなるでしょう。

その入門の手引きとしてこの『歴史入門』はおススメです!猫
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歴史入門 (中公文庫)

◆その他、ブローデルのおススメ著作

地中海 (1)

フランスのアイデンティティ〈第1篇〉空間と歴史











posted by ロックさん at 17:45| Comment(0) | 歴史学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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