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私が敬愛する佐伯啓思氏は、常に現代社会を深層から掘り起して問題を提起してきた、まさに社会科学を志す人間にとって必須の学者でした。
そして、今もその姿勢に変わりはありません。
この人が、新刊を出すことがネットで告知されれば、すぐに書店に予約してしまうのです。

これまでいろんな人の社会科学に学者の本を読んできましたが、そのような衝動に駆らせてくれる人は稀です。
今回も、この本を彼の持つ壮大なビジョンに圧倒されながら読み進めてしまいました。
現代は、まさに「ニヒリズムの時代」であるといいます。

かつてない自由を得て、それでいったい何をしたいのかという価値に関する問いがもうきかなくなっています。
抽象的で形式的なものとして「自由」が一人歩きをして無条件に求められるのです。
それは、レオシュトラウスというドイツ生まれのユダヤ人が「現代の危機」として1964年におこなった講演に象徴されます。
現代のアメリカネオコンの思想的な源泉がこのシュトラウスのようです。
その講演の中で、西洋の危機として、「抑圧からの解放」からはじまった近代のプロジェクトに内包する自由、民主主義、平等、世界秩序がほぼ行きづまってしまったのです。

その原因は、「哲学と科学」が分離してしまったからだといいます。
哲学とは、「善い国家とは何か?善い生き方とは何か?」を問うことだといいます。
そして、科学とは、価値に関わるものではなく、事実に関わるものだといいます。事実を分析してそれを明らかにしたものです。
この両者が完全に断ち切られてしまったのが現代だといいます。
ここで思い出すのが、丸山眞男の「哲学とは科学を基礎づけるものです。まさに科学のグルント(基礎)であった。しかし、現代になってそれぞれが分離してしまったのです。」という嘆きを『日本の思想』という本に書いていたのを思い出します。
価値とは、個人が自由に決めるものである。
1つの国のあり方として、何が理想的なのか、どういうものが理想社会であるのかは誰にも判断できないのです。
これはいわれてみればそうだと感じざるを得ません。
本を読んだり、大学などの講義などで得て、確かに、「これはよいことだ!」と思えることでも、他人が聞いて「それはいいことだ!」と思えることになるかどうかは、一概に言えません。
これはまさに、聴いたその人の価値観によって異なります。
今の自由な社会においてその規範を人に押し付けて、そういう人間にならせるのは犯罪ですし、違法になってしまいます。
しかし、自分が「これはいいことだ!」と思えることについては、これでもかこれでもかというふうに、その内容をつまびらかにした上で、そとに出していく必要はあるでしょう。
しかし、各々が理想像を描き、それぞれの行動をしていけば、それは諸利益の調整になってしまうのです。

今のアメリカの主流は、「新古典派経済学」が支配しています。
そこで言われている金融工学は、個々の経済主体が可能な限り、合理的にリスク管理をしてできるだけ確実性を高めてリターンを増やすことを基本にしているのです。
まさに「打ち出の小槌」です。
そこで言われているのは、「労働市場を更に競争化して、労働者を流動化すれば、市場は更に効率的になる」ということです。
しかし、その経済学者が指摘することをすべて実行したらどうなるでしょうか?
規制緩和をして、金融市場を効率化すると、お金が金融市場に集まってしまいます。
すると、産業の長期的な技術開発がおろそかになり、研究開発費が足らなくなってしまいます。
また、自由に雇用や解雇をできるようにすると、アウトソーシングやフリーターが増えてしまいます。
失業すると社会全体が不安定になります。
そして生産性が落ちるのです。
社会全体についての価値判断はできないのです、と佐伯啓思氏はいいます。
経済学というものは、もともと稀少なものを如何に配分していくかということが、この学問の出発点であったはずです。
しかし、昨今の日本はモノが余り、過剰なものを中国や新興国に移動してしのいでいるのが現状です。
「稀少性の経済学」ではなく「過剰の経済学」になってしまっているのです。

このような社会では、不安定性が高まり、人は今の時点で物を買うのを控えます。
人間の欲望が将来に備える貨幣のほうに向かっていくのです。
そうなると、将来の不確実性はますます高まり、需要の伸びが鈍化するのは明白です。
お金が、金融市場に流れていくのです。
こういう時勢に、イノベーションを進めて競争を強化していくという考えでは明るい将来像を描けないのはいうを待たないでしょう。
この文を読んで思ったのは、まず、「社会全体についての価値判断はできない」と言った佐伯氏に対する反論になりますが、しかしそうでしょうか?ということです。
政治とは、個々の立場のエゴの出し場であるといいますが、各々の利害は異なりますから、全部のエゴを全部満たすことなどできません。
ですから、政治とは半分が妥協なのである、ということを大学で学びました。
ですから、個々の立場を全部聞いて全体的な調整をしていって、良き社会を目指すことは可能であると思います。
その場合に、個々の人たちは、エゴだけをむき出しにしていかないで、相手の立場を理解していく姿勢が必要であると思います。
良き社会を目指すためにどのようなことが出来るかを模索し、総合的な判断をしていく、というマクロな視点を持つことですね。
そして、これからの親御さんたちに求めるのは、子供たちに欲しいものをすぐには与えない、ということですね。

欲しいものを買いそろえてしまった人が多くなればなるほど、金融市場にお金が流れて不確実性が高まるのなら、そうならないように人々の心に欲しいという感情をもたせることが重要であると思います。
幼き頃より、不自由なく物を与えられてしまった子たちは、物を欲しがらなくなるのです。
それは古今東西変わらぬ事実です。
そうなると経済発展の鈍化と、将来の不安感の増す社会になってしまいます。
そうならないように、人々に物が欲しいという気をもたせることと、その過程で得た時の達成感を得ることが出来れば、また人は物を欲しがるものだといいます。

島田紳助の本を読んだときに、彼が言っていたの大学生の娘には、携帯代と定期代の2万円しかおこずかいとしてあげないようです。
彼は当然、いくらでも娘にあげれるほどの金持ちですが、そうしてしまうと、お金を自分で稼いだ時の達成感や幸福感を得れずして終わってしまう。
そんな人生は不幸であるといっていました。
さすが!そんな人の心がわかるからこそ司会者として人気があって引っ張りだこになり、しかも自身がオーナーを務める飲食店もすべて繁盛ということになったのだなと感心しました。

マクロ的な視点として、この島田紳助のような教育がこれからの時代に求められるのではないかと思ったのです。
古今東西を問わず、やはり時代の分岐点というものは存在します。
それは、やはり不況や災害のあった時が多いです。
その分岐点の時に、求められるリーダー像、企業家、企業風土が以下に小林陽太郎、中村道治、吉野浩行によって論評されていますが、非常に示唆に富む文章で感心しました。
その3者によって書かれている文は、いずれも自分が所属する団体だけでなく、それ以外の団体や人々との共生や共栄を主眼としたもので、非常にグローバルな視点をもっているなと思いました。
こういった視点は、学校では教わらないものです。
しかし、非常に大事なことです!

こういった本や講演などを利用して、どんどんとこういう考えを学んでいってほしいものです。
この本を読んで思ったのは以上のようなことです。
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科学技術と知の精神文化〈5〉社会と科学

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その際に、まず最初に確認しておきたいのは、
1.この商材に書かれていることを忠実に実行するようにしてください。
2.そして、短期に結果を求めないようにしてください。
3.そして、この商材に書かれていないことも、自分から積極的に勉強するようにしてください。
という以上の3点です。
●商材に「毎日」あるいは「2日に1回」と書かれていたら、その通りに実行してください。
●また、短期に結果を求めないことですが、人によって薄毛の状態は違いますし、回復力も違います。
ですから、3カ月、6か月と人によって成果は違ってきますから、長いスパンでじっくりと取り組むようにしましょう!
今の現代社会は便利になりましたから、なんでもすぐに結果が得られると勘違いする人は少なからずいます。
1週間で、結果が得られなかったからといって、「詐欺商材だ!」などという癇癪を起こさないようにしましょう!(笑)
今はで薄毛が解消できる錠剤がありますが、それでも6カ月、遅い人でも1年以上経って結果が出る人もいますから、
「人によって結果が出る時間は違う!」
と盤石な精神でもって臨むようにしましょう!
そして、育毛に関する知識を積極的に取り入れる努力の必要性ですが、例えば、育毛をかなりの程度治せる錠剤ですが、そういったものは飲み始めのころは、逆に薄毛が進行してしまうパターンがかなりあります。
抜け始めたからとて、「この錠剤インチキだ!」などといってこれも癇癪を起さないようにしましょう!(笑)
「逆に薄毛が進行してしまう」という知識をもってすれば、焦る必要もないのです。
錠剤の箱にそういったことは書いておくべきだ、と反論されそうですが、箱のスペースの都合上書けない場合があります。
健全な育毛を目指したいなら、こういった知識は必要です!
●また、育毛には、シャンプーに育毛を阻害する成分が入っていないのを選ぶ必要がありますが、そういったことも商材に書かれていない場合があります。
いくら、育毛に良いものを摂取していても、そういった成分の入ったシャンプーを使っていたら、意味がありませんよね?
私が、今回紹介する商材は主に「育毛に良い飲料」と「その作り方」を紹介していますが、そういった育毛を阻害するシャンプーについては言及していません。
しかし、そういったことを主体的に学んでいく姿勢は重要です!
健全な育毛のためにも。
「一冊の商材を買って実行すればこれで万全!十全!」などと言うほど育毛は底の浅いものではないはずです。
否、こと育毛に限らず、仕事、趣味、スポーツ、その他いろんな習い事もしかりです!
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