2021年03月14日

日高六郎 『戦後思想を考える』

この本は、大学在学中に読んで感銘をおおきく受けたものとして認識しています。

自分がなぜ、卒業後も科学的な本を読み続けなければならないかを教えてくれるに際して、きっかけになった多くの本のうちの1つです。

この本は紙では中古しか手に入りませんが、電子書籍では入手可能というのですから、この内容の良さが、口々に伝えられているのでしょう。

この著者の日高六郎氏は、科学を学ぶ理由の1つとして、市民として日々行動していく重要性について認識しているし、そのための考えを本に書くことで、それを読んだ人が参考になるようにしているのです。

「すべきことをしなかったことについて自分に対して咎めた気分を持ったこと」について悔やむ場面も当然あったことを書いているのです。

この本では、政治的な部面をおおく書いているのですが、それだけではないことは確かでしょう。

そういった部面について学ぶことも重要ですが、それだけではないことは確かでしょう。

そういった部面だけでなく、色んな分野の本を読んで問題点について認識し、そしてどのような行動をしていかなければならないかを考えなければならないでしょう。

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水を使う量が少なければ少ないほどいいということを知ったならばそのように行動を改める。

ゴミを少なくして、環境に負担が少なくなればなるほどいい、ということを知ったら、ゴミ収集車に出すのではなく、生ゴミは地中に埋める。

人との良好な関係を作りたいならば、職場の人間には分け隔てなく全員に挨拶する。

その他、すべき事は多くあるのです。

こういった事については、本や大学の講義で学べるのです。


それを主に読書を通じて知り、そして行動していく事が重要なのです。

確かに、それを逐一調査し、その是非を考えてからでは、何も行動できないという批判がされそうですが、まさにその通りですね!

しかし、その吟味は行動してからすべきでしょう。

まずいいと思える行為については行動してみる。

それで人の意見を聞くなり、本やその他の情報から重要事項を探し出して、良かれと思うことは継続し、そうでないものは変えていく、そんなスタンスが大事でしょう。

やはり勉強は永続していくのです。

25ページにおいて「非政治的と見える日常の生活の全体がもっとも政治的となっていることが現代社会の特徴とである」日高氏も書いているのです。

多岐にわたる分野の勉強と行動がひいては政治問題の良き改善につながるということでしょうか?

そんなスタンスを学んだ本ですねこの本は。

この人に対する非難を読んだことがあるのですが、この人は社会主義を真なりと信じている時代遅れの学者」ということでしたが、それは全くの誤りであることは間違いないです。

確かに、マルクスの本を青年時代にかなり勉強したようですが、その是非を即決したのではなく、自分の脳内で考えていたことがこの本からも伺えます。

マルクスの思想の大筋は認めるも、社会主義を採択した国々の政治において異端分子の追放や虐殺が公然と行われていることを認識した上で、資本主義と社会主義のそれぞれの良き点を挙げて、その中での模索を勧めているのです。

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資本主義が陥りやすい陥穽、社会主義が陥りやすい陥穽をそれぞれ列挙しながら論述しています。

決して、社会主義を真なりと信じている時代遅れではないことは、この本を読めば明らかです。

資本主義国の産物である工業製品を悪の残滓として攻撃の的に仕立ててそれを、国民の望んでいないお仕着せの製品などといっていた、それこそ社会主義を信なりと信じていた学者がいたことも確かです。

60年代や70年代にそういう人が多くいた事はまちがいないです。

その学者が書いた本の文章を読んで笑ってしまったことがありますが、そういう人とは一線を画すのです。

やはり知的に生きるとは、色んな分野について学び、吟味していき、幅広い知見をみにつけて良き社会を創ることでしょう。

そんなヒントをこの本でも学んだ気がします。

●この本は以下よりどうぞ!
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posted by ロックさん at 14:17| Comment(0) | 社会科学論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする